クルマのつくり方も「フラット化」しており、トヨタでは、2004年から「IMVシリーズ」を市場導入している。このIMVというのは、「Innovative International Multipurpose Vehicle」の略で、 インドネシアでガソリン・エンジン、タイでディーゼル・エンジン、フィリピンやインドでトランスミッションというように、アジア域内で部品を水平分業(国の技術レベルに関係なく分業をすること)で製作し、相互補完をしながら自国に合ったクルマを製造するという壮大なプロジェクトだ。これをジャスト・イン・タイムでオペレーションするわけだから、高度な物流システムやIT技術が揃っていなければ実現できなかったであろう。