ホンダは7月10日、原付3輪スクーター『ジャイロキャノピー』などのスイングロック機構に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、『ジャイロキャノピー』と『ジャイロX』の2機種で、2011年12月13日から2013年3月15日に製造された9109台。
駐車ブレーキ作動時に車体の直立を保持するスイングロック機構において、サポートブラケットの加工が不適切なため、スイングロックポールとスイングロックプレートの爪部の噛み合いが浅くなるものがある。そのため、スイングロックプレートの爪部に力が掛かる状態で駐車ブレーキを解除する操作等を繰返すと、スイングロックプレートの爪部が早期に磨耗し、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、駐車ブレーキを作動させても車体が傾くおそれがある。
全車両、スイングロック機構のサポートブラケットを良品に交換するとともに、スイングロックプレートとスイングロックポールを新品に交換する。
不具合は17件発生。事故は起きていない。市場からの情報および国土交通省からの指摘により発見した。