スバルの運転支援システム「アイサイト(ver.3)」が採用されるレヴォーグ。全5種類のラインアップのうち4種類に標準装備、2つのカメラでドライバーをサポートし、より安心したドライビングが可能となる。
「アイサイト」は、2つのカメラを用いた「ステレオタイプ」であり、レーダーを必要としない。電子商品設計部の加藤哲也氏は「アイサイトのステレオタイプは、人間の“目”と同じ機能を果たします。対象の識別はもちろん、距離の測定も可能です。レヴォーグにはカメラごと刷新した新世代を導入しました」と語る。
続けて、「今回のアイサイト(ver.3)のフルモデルチェンジでは、従来での課題であった広角、望遠を中心に見直し、それぞれ従来比で4割ほどその性能を高めました。人間の目は、遠いものはひとつに見えますが、近いものは2重に移ります。アイサイトはその原理を応用し、距離測定を行っています」とコメントした。
スバルは1988年から、ステレオカメラによる運転支援システムの開発を開始し、1999年に実用化。スバルの運転支援システムの今後について加藤氏は「アイサイトのみでは全方位を守ることは不可能です。今後に向けてセンサーも活用、連携した全方位システムを開発しており、そのためのいくつかの試験も実行中です」と語った。