ホンダの中国法人は5月8日、4月の中国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は5万8398台。前年同月比は3.6%減と、2か月連続で前年実績を割り込んだ。
中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する不買の動きが広がった。現在では、この影響はほぼ払拭。
ホンダの4月販売が落ち込んだのは、主力セダンの不振が要因。2013年9月にモデルチェンジを受けた『アコード』は、新車効果が長続きせず減少。4月実績は、前年同月比50.7%減の5792台と、4か月連続のマイナス。ホンダは価格を抑えた新グレードの設定で、販売回復を狙う。
一方、中国でのSUV人気に乗り、『CR-V』の販売は回復。CR‐Vの4月実績は、前年同月比11.7%増の1万7471台と、2か月ぶりに前年実績を上回った。また、中国向けの新型セダン、『クライダー』は4月、1万2740台と好調。
ホンダは中国において、東風汽車との合弁の東風ホンダ、広州汽車との合弁の広汽ホンダの2社を展開。
ホンダの2014年1‐4月の中国新車販売は、前年同期比10.7%増の22万2408台。ホンダは2013年、中国で前年比26.4%増の75万6882台を販売。2014年は前年比19%増の90万台の販売を目指す。