気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年4月30日付
●トヨタ、北米本社機能集約へ(読売・9面)
●TPP閣僚会合来月19日調整、12か国交渉妥結目指す(読売・9面)
●中高年再びライダーに、生活に余裕、ツーリング楽しむ(読売・17面)
●ピーチ機が異常降下、安全委が調査(読売・31面)
●消費税「3か月で景気戻る」5割、主要120社調査、減速「一時的」(毎日・1面)
●バス手配忘れたJTB社員、高校生徒装い手紙(産経・22面)
●都内事故で昨年36人搬送死亡も、危険歩きスマホ(東京・1面)
●新日鉄住金経常益4倍、前期自動車や建築向け好調(日経・1面)
●私の履歴書、豊田章一郎、夢と志「もっといいクルマを」(日経・32面)
ひとくちコメント
「お粗末」としか言いようがない。大手旅行代理店JTBグループの「JTB中部」の30歳の男性社員が、岐阜県立東濃高校の遠足で使う予定だった大型バスの手配ミスを隠すため、生徒を装って、自殺を示唆して遠足の中止を求める手紙を書き、学校に届けていたという。
きょうの各紙が社会面で大きく取り上げている。記事によると、遠足前日、この男性社員から学校玄関付近に落ちていたとする手紙が届けられた。その手紙には「遠足に行くのが死ぬほどつらい。消えたい。中止してほしい」などと記されていたという。学校側は全校生徒約320人に参加の意思を確認した結果、問題はないと判断し遠足の決行を決めた。
ところが、遠足当日になって大型バス11台が手配されていなかったことが判明。担当者だったこの社員がバスの手配ミスを認め、「ばれないように遠足を中止させようと考え、生徒を装って手紙を書いて届けた」と話したという。
JTB中部のホームページをみると、「これまでに培った専門性やホスピタリティを更に進化させ、お客様との『信頼の絆』を大切に育んでまいります」と松本博社長のメッセージが掲載されている。男性社員がなぜ、バスの手配を忘れたのかは記事ではわからないが、男性社員の上司にも指導監督の責任が問われてもおかしくない。