ここで疑問が湧くのは5MTのミッション。今や軽乗用車にMTを搭載するのは一部の車両に限られ、新たに準備する必要がある。ならば、5MTミッションはコペン用に新開発したのか、とも思ってしまう。この疑問に対し上田氏は、「実はインドネシアの優遇税制LCGC(Low Cost Green Car)対応の『アイラ』に搭載の5MTを流用した」とその背景を語る。上田氏によれば、初代コペンでは全体の3割がMTを選んだそうで、スポーツ車としてMTは欠かせないものの、開発コストは抑えなくてはならない。その狭間での選択だったようだ。