ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェは3月19日、『ボクスター GTS』と『ケイマン GTS』を発表した。
両車は、『ボクスター』と『ケイマン』シリーズの頂点に位置する高性能グレードとして開発。「GTS」の名前を冠したモデルが、ボクスターとケイマンに設定されるのは、今回が初めて。GTSとは、グラン・ツーリスモ・スポーツを意味する。
『ボクスター S』、『ケイマン S』用の3.4リットル水平対向6気筒ガソリンエンジンは、さらなるパフォーマンスを求めてチューニング。最大出力は15ps引き上げられ、ボクスター GTSでは330ps、ケイマン GTSでは340psを獲得する。最大トルクは、ボクスター GTSが37.7kgm、ケイマン GTSが38.7kgmと、それぞれ1kgm向上。
GTSには、スポーツクロノパッケージを標準装備。欧州仕様のトランスミッションは6速MTが標準で、PDKはオプション。PDKの場合、0-100km/加速はボクスター GTSが4.7秒、ケイマン GTSが4.6秒。最高速は6速MTの場合、ボクスター GTSが281km/h、ケイマン GTSが285km/hに到達する。
外観は、前後デザインが専用となり、ヘッドライトをブラックアウトのバイキセノン化。このヘッドライトには、PDLS(ポルシェ・ダイナミック・ライト・システム)が組み込まれる。20インチのアルミホイールは、『911カレラS』と共通デザイン。レザー内装とスポーツシートも標準装備している。