スイスで3月4日に開幕したジュネーブモーターショー14。ドイツの高級車メーカー、メルセデスベンツのブースでは、新型『Vクラス』がワールドプレミアされた。
初代Vクラスは、1998年にデビュー。商用車の『ヴィトー』をベースに開発されたMPVで、広い室内空間が売りだった。2004年には、2世代目にモデルチェンジ。新たに『ビアノ』を名乗った。2006年のマイナーチェンジを機に、日本国内での車名は、Vクラスに回帰。今回発表された新型は、3世代目。新型は欧州でもビアノではなく、Vクラスを名乗る。
新型は、欧州でのフルサイズMPVセグメントにおいて、デザイン面、快適性、安全性で新たな基準を打ち立てることを目指して開発。新型のデザインは、スクエアなボディ形状が、ひと目でVクラスと分かるもの。フロントマスクには、最新のメルセデスベンツのアイデンティティが表現された。室内は引き続き、3列シート。2列目シートは、独立タイプとベンチの2種類が選択できる。乗車定員は、最大8名。シートアレンジは多彩。リアゲートには、新たにガラスハッチが装備された。
欧州仕様は発売当初、ディーゼルエンジンのみを設定。直噴2.1リットル直列4気筒ターボには、『Aクラス』から『Sクラス』まで、幅広い車種に搭載済み。新型Vクラスでは、3種類の出力特性が用意され、最大出力はそれぞれ、136ps、163ps、190psとなる。トランスミッションは、「7G-トロニックプラス」。
今回、メルセデスベンツは、ジュネーブモーターショー14において、新型Vクラスにロングボディを設定すると発表。全長は5140mm、ホイールベースは3200mm。標準ボディに対して、さらにゆとりの空間が追求された。
また全車に、『Eクラス』や『Cクラス』でおなじみの「アバンギャルド」仕様を用意。シートやステアリングホイールがレザーとなり、LEDハイパフォーマンスヘッドランプが標準装備。サスペンションには、「アジリティコントロール」が組み込まれる。