JR西日本は2月10日、大型観光キャンペーン「和歌山デスティネーションキャンペーン(和歌山DC)」の開催期間中、紀勢本線(きのくに線)の新宮(和歌山県新宮市)~串本(串本町)間41.6kmで、自己充電型バッテリー車による観光列車を運転すると発表した。
車両は近畿車輛が開発したバッテリー車2両編成を使用。充電用小型ディーゼル発電機と大容量バッテリーを搭載し、発電機で充電したバッテリーからの電力でモーターを動かして走行する。自己充電型バッテリー車両としては日本で初めての営業運転になる。
車体には「女性層や外国でも人気の株式会社サンリオのキャラクター『ハローキティ』が紀南エリアの観光地を楽しく紹介しているラッピング」(JR西日本)を施す。客室はリアス式海岸の岩礁海岸や橋杭岩など、海岸線の車窓を楽しめるよう座席を海向きに配置。沿線の観光案内や車両のエネルギー状態を表示するディスプレイ、荷物置場も設置する。編成定員は48人。
運転日は9月13日から12月14日までの土曜・休日、計33日間の予定。新宮9時30分頃発~串本11時00分頃着、新宮13時00頃発~串本14時30分頃着、串本11時00分発~新宮12時30分頃着、串本15時00分頃発~新宮16時30分頃着の4本を運行する。途中停車駅は那智・紀伊勝浦・湯川・太地・古座各駅を予定している。列車種別は快速で、座席は全て指定席とする。
列車名は公募する方針で、展示会や試乗会の開催も計画している。詳細は後日案内する。