【ホンダ N-WGN 試乗】きりりとしたスタイルの中に女心への配慮…岩貞るみこ

試乗記 国産車
ホンダ N-WGN
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Nシリーズ絶好調で、勢いづくホンダのワゴンである。極限まで大きくしない、でも十分に広い。

スペース系のこのクラス、選ぶのはアラフォー女性が多いと聞くけれど、ホンダが仕掛けてきたのは、きりりとしたスタイル。たしかに「カワイイ」が万能に使われる世の中になったとはいえ、カワイイと言ってりゃいいってもんじゃないでしょうに、と、一括するカッコイイ系を好む女性だって多いわけで。

かっこよさを感じさせるのは、その無理のないバランス感だ。ボディ後方にいくにつれ、しゅっと上がるウェストライン。分けられた「下半分」と、窓のある「上半分」の存在感の配分がなんとも自然で気負いがない。そしてどこか新鮮。Cピラーをちょっと太めにして、でも肉厚にしすぎないよう、後部座席の窓の形を整える工夫が効いている。

乗り込むと、あちこちに気の利いた小物入れ。後部座席は前後にスライドが可能(『N-BOX』は、あんなにでかいのに、スライドしないという無神経さにがっかりしたものだけど)。特に後部座席のシート下に傘2本が置けるって、女心、わかっているなあと思う。ついでに、ラゲッジスペースは床をくり抜いてベビーバギーがたてて置け、かつ後方視界も妨げない工夫があり、これも母心をわかっているなあである。私、ベビーバギー未経験なので、母の本音は代弁できないのだが。

ボックス系の軽自動車に求められるのは、走りの質感もあるけれど、なんたって使いやすさだ。クルマのなかでポテトフライを食べるのは、車内がべたべたになるから避けたいし、できれば運転中の信号待ちで女性に化粧もしてほしくないけれど、かゆいところに手が届く使いやすいクルマの中は、クルマの楽しさが倍増する。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/エッセイスト
女性誌や一般誌を中心に活動。イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に精力的に取材中するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。JAF理事。チャイルドシート指導員。国土交通省 安全基準検討会検討員他、委員を兼任。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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