キャデラック 初の市販PHV、ELR …米国の販売店に出荷開始

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米国ミシガン州デトロイトのハムトラマック組み立て工場から出荷されるキャデラックELR
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米国の自動車最大手、GMの高級車ブランド、キャデラックは12月17日、新型車の『ELR』について、米国内販売店に向けて出荷を開始したと発表した。

ELRは2013年1月、デトロイトモーターショー13でデビュー。キャデラックの新たな2+2のラグジュアリークーペで、キャデラック初の市販プラグインハイブリッド車(PHV)。GMはモーター走行を基本に、発電用のエンジンを備えたPHVシステムを2010年末、シボレー『ボルト』で実用化。この「エクステンディット・レンジ・エレクトリックビークル」(航続距離延長EV)技術が、キャデラックELRにも応用されている。

キャデラックELRのモーターは、最大出力220ps、最大トルク40.8kgmを発生。このモーターのおかげで、ELRは最大60kmをゼロエミッション走行できる。EVモード時には、0-96km/h加速8.8秒の性能。

二次電池は、蓄電容量16.5kWhのリチウムイオンバッテリー。バッテリー残量が少なくなると、発電用の1.4リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力84ps)が始動。ジェネレーターを回してモーターに電力を送ると同時に、バッテリーを充電する。これにより、ELRの最大航続可能距離は、555kmまで伸びる。最高速は170km/h。

12月17日、キャデラックELRは、米国ミシガン州デトロイトのハムトラマック組み立て工場から、国内の販売店に向けて出荷を開始。同工場では2011年の『DTS』をもって、キャデラックの生産を中止。同工場にとっては、およそ2年ぶりのキャデラックブランド車の生産再開となっている。

《森脇稔》

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