2015年末をもって、事実上、欧州から撤退するシボレーブランド。GMが2016年以降、欧州での主力ブランドに位置づけるのが、オペルだ。
12月5日のGMの発表によると、2016年から、西欧と東欧でのGMの主力ブランドは、オペル(英国ではボクスホール)が担当。GMの世界最量販ブランドのシボレーは、欧州では主力ブランドではなくなり、『コルベット』などの一部車種が導入されるに過ぎない。いわば、「ニッチブランド」に縮小される。
GMの狙いは、信用不安で販売が落ち込んでいる欧州事業の抜本的な立て直し。これまでGMは、オペルとシボレーの両ブランドを欧州での主力と位置付けてきた。しかし、2ブランドをメインとして維持していくには、コストがかかる。欧州は、オペルに1本化するのが有利との判断が働いた。
GMのダン・アカーソン会長兼CEOは、「欧州はGMにとってカギとなる市場。オペルとボクスホールを強化することは、GMに恩恵をもたらすだろう」とコメント。
GMは2013年4月、オペルへの大型投資を発表。オペルはこの投資を利用して、2016年までに23の新型車を発売。パワートレインに関しては、13種類を新開発する計画だ。