【JNCC 最終戦 爺ヶ岳】強豪ゲスト、J・ストラングに渡辺学が肉薄

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いよいよ7戦目、今季のフィナーレを迎えたJNCC。11月3日、長野県の爺ヶ岳スキー場には646台の参加者が集合し、最高潮の盛り上がりへ。この最終戦は、毎年国際格式のAAGPとして開催され、アメリカの姉妹レースシリーズであるGNCCからゲストが参戦する。今年のゲストはニュージーランド出身のロリー・ミード(2013年GNCCランキング13位)、そしてサプライズとしてジョシュ・ストラング(2013年GNCCランキング4位)が来日した。

迎え撃つ日本勢も、エルズベルグロデオを4度完走している田中太一や、元モトクロスのファクトリーライダーである釘村忠、現役モトクロスライダーでJNCC経験のある能塚智寛が参戦表明。鈴木健二・渡辺学のトップ2だけでない層の厚さで対抗する。

ホールショットは、まさかのスタートを苦手にしていた田中。これにゲストの2名が食らいついていくオープニングラップ。最大の難所といわれるコース中盤のガレクライムで田中が失速するなか、ミードがトップを奪取。ストラングがこれに続き、能塚がこの世界レベルの2名を追う。鈴木・渡辺は出遅れるものの、周をおってこのトップグループへと差を縮めていく。

ミードは、序盤からマシントラブルに見舞われてしまい、1周毎にピットイン。ストラングがトップでリードを奪っていくが、日本勢渡辺がいよいよ本領発揮。中盤では40秒差まで追いついたものの、転倒でペースを落としてしまう。結果、ストラングが最終戦を制し、2位に渡辺。3位は鈴木で2年連続のチャンピオンへ。4位には、能塚が気を吐いた。また、セカンドクラスであるAクラスでは、若手前橋孝洋が優勝でチャンピオンに。なんと総合でも6位に入るという大活躍。

GNCCのトップクラスに対して、決して「絶対に勝てない」相手ではないことを日本勢が証明した最終戦となった。

《稲垣 正倫》

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