【アウディ A3スポーツバック 1.4TFSI 試乗】排気量からは想像できない上質さ…諸星陽一

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アウディ A3スポーツバック 1.4TFSI
  • アウディ A3スポーツバック 1.4TFSI
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3代目となったアウディ『A3』。日本への導入が決まっているのは5ドアハッチバックモデルのスポーツバック。まずは1.4リットルターボと1.8リットルターボが販売される。最初に試乗したのは1.4リットルターボを積む1.4TFSI。

122馬力と1.4リットルターボとしてはちょっと絞り気味のエンジンパワーだが、走っていて不満感はない。十分にパワフルであり、トルクフル。高速道路を快適にクルージングできる、いや日本の法規よりもさらに高い速度での快適性を得るだけのポテンシャルを秘めている。

日本はまだまだ大排気量イコール高級という風潮が多いが、欧州では過給器付き小排気量エンジンが主流になっている。そして決して安っぽくないのが素晴らしい。小排気量でも少気筒でもそれを感じさせないフィーリングがあればいい。アウディの1.4リットルターボはそれを実現している。

単純にエンジンだけで上質感を出しているのではなく、ミッションの性能も高い。このA3 1.4TFSIに組み合わされるミッションは7速のSトロニック。エンジンのトルクを上手に増加させ、ギヤのつながりはシームレス。さらにCVTとは異なるダイレクト感があり、クルマにスポーティさを与えている。

足まわりはドイツ車然としたビシッとした引き締まり感を持ったもの。かといって硬い印象ではなく、動きはいい。路面の継ぎ目なども上手にいなし、乗り心地もいい。ハンドリングはシャープで、コーナリングもFFとは思えないほど安定感がある。

アウディというプレミアムブランドで308万円の価格設定はなかなか魅力的。実用的な部分以外のステータス性を求めるなら、買い得感も高い。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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