ルノー・日産アライアンスとダイムラーの両CEOは、フランクフルトにおいて、現在、両社のパートナーシップがグローバルに進展していることを明らかにした。
日産、ルノー、ダイムラーのパートナーシップは、2010年4月に締結し、主に欧州に焦点を置いた3つのプロジェクトを柱として開始。現在は、北米や日本で10の重要プロジェクトに拡大している。
両CEOは、両社がパートナーシップからのメリットを享受している良い例として、デカード(米テネシー州)でのメルセデス・ベンツの4気筒ガソリンエンジンの共同生産を挙げた。デカード工場は、2014年半ばには生産が開始される予定で、生産されるエンジンは、タスカルーサ(米アラバマ州)のダイムラーの工場で生産されるメルセデス・ベンツ『Cクラス』および新型インフィニティモデルに搭載される。また、ターボチャージャー付直噴3気筒・4気筒ガソリンエンジンファミリーの共同開発も計画通り進んでいるという。
両CEOは、共同エンジン開発におけるもう一つの成功例として、秋に発売予定のインフィニティ『Q50』を挙げた。Q50は、ダイムラーの協力の基、ディーゼルエンジンとオートマチックトランスミッションを組み合わせたパワートレインを搭載する初めてのインフィニティモデルとなる。
また、インフィニティは、2015年からダイムラーのコンパクトモデルの構成部品を使った車両を2015年より発売する。そのコンセプトカー『Q30コンセプト』はフランクフルトモーターショーで初公開された。
さらに、商用車でも協業は継続。ダイムラー・トラック・アジア部門の三菱ふそうトラック・バスは、日産から商用バン『NV350アーバン』の供給を受け、海外市場向けに発売する予定となっている。