三菱『eK』と日産『デイズ』は協業による共同開発車であり、フロントデザイン以外は基本的には共通となっている。
パッケージングを担当した、三菱自動車エンジニアリング開発技術部車両計画グループエキスパートの長井節生さんは、Aピラーより前のフロントデザインは4種類(eKワゴン・eKカスタム・デイズ・デイズハイウエイスター)あるので、パッケージングの調整には苦労したいう。
一例としてラジエーター位置を挙げ、「デザイナーから、あるクルマのフロント開口部をもう少し上にしたいので、ラジエーターの位置をずらしたいと要望がありました。そうすると他のラジエーター位置と異なってしまうことから、(他とは)設計や組み立て工程が変わってしまいます。そこで、他のクルマのラジエーター位置も揃えてほしいと要望を出しました」と、デザイナーとのやり取りを振り返り、「我々パッケージングよりもデザイナーの方が苦労は大きかったでしょうね」と述べた。
その他、「実はライセンスプレートの位置も微妙に数ミリずつ違います。エンジニアとして提案できるアローアンスが5mm位しかなく、その中で(4種類それぞれの)ナンバー位置を決めてもらいました」と語った。