トヨタ プリウス、世界累計販売台数が300万台突破…15年半で達成

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トヨタ自動車は7月3日、全世界での『プリウス』の累計販売台数が、今年6月末までに300万台を突破したと発表した。1997年12月の発売以来、15年6か月での達成となる。

トヨタは1997年に世界初の量産ハイブリッド乗用車プリウスを発売し、2003年には2代目を、2009年には3代目となるプリウスを発売。初代から3代目に至るまでに、ハイブリッドシステムのコストを1/3に低減する一方、燃費は28kmから38km/リットル(10・15モード走行)へと向上。また、3代目プリウスでは1261件の新規特許を出願するなど、たゆまない進化を遂げてきている。

プリウスの販売台数は初代(1997年12月~2003年8月)が12万3000台、2代目(2003年9月~2011年12月)が119万2000台、3代目(2009年5月~)が168万8000台。

トヨタは、初代プリウスの開発当時から、ハイブリッド技術を各種のエコカー開発に必要な要素技術を含むコアテクノロジーと位置付け、モーター、インバーター、バッテリーやECU統合制御といった主要技術について、社内での開発・生産にこだわり、日本で投資を行ってきた。

今後もハイブリッド技術を含む先端技術開発については、日本での研究開発・設備への投資を継続して、世界に展開する計画。

2014年3月期の研究開発費は、前年同期比10%増の8900億円(連結)を見込み、環境技術開発に加えて、新プラットフォームやユニット開発を強化する。具体的な研究開発インフラへの投資は、愛知県豊田市の新研究開発施設、次世代パワートレーンユニット開発拠点であるパワートレーン共同開発棟、本社テクニカルセンター内の風洞実験棟(時速250km風環境)など。

また、2014年3月期の設備投資額は、前年同期比7%増の9100億円(連結)を見込み、今後の生産設備投資としては、プライムアースEVエナジー社における、さらなる需要増を見据えて大森工場(静岡県湖西市)における電池の生産能力増強の準備を進めている。

《纐纈敏也@DAYS》

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