【スズキ スペーシア カスタムTS 試乗】エンジン回転使い分け、ストレスのない走り…島崎七生人

試乗記 国産車
スズキ スペーシア カスタムTS
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ボディ色が個性的でセンスがいい…と思いカタログで確認すると、全7色中5色がカスタム専用色。軽自動車としては、なかなか贅沢な設定だ。

外観はフロントマスク、エアロパーツ等で標準車と差別化。実車はCMのイメージほど(!?)ギラギラしすぎていない。素通しレンズの“キラキラLEDリヤコンビランプ”を別にして案外プレーンに思えた。ヤング・アット・ハートな大人の男性ユーザーでも馴染めそうだ。

黒内装は落ち着き、上質感がある。前/後席座面高は670/710mm(『ワゴンR』は640/690mm)で、乗降しやすく、室内の広さも十分。ダイブダウン式の後席の折り畳み機構は空間を有効活用でき、相変わらず便利。シートを持ち上げつつ戻す際にやや力が要るので、スプリングか何かの補助があるとより助かる。シートサイズ(とくに座面前後長)が十分なのは標準車同様だ。

試乗車TSグレード(FF)は、26.0km/リットルとターボ車でクラストップの燃費を打ち出すグレード。タイヤは15インチ(165/55R15 75V・BS ECOPIA EP150)ながら、空気圧指定が240kPa(NAの14インチは280kPa)とのことで、サスペンションも標準車と設定は共通。そこで確かな接地感を実感しつつ、乗り味も想像したようなハードさはく、適度にしっとりしていた。

64ps/9.7kg-mの性能の3気筒DOHC12バルブVVTターボエンジンは、力強くスムースで扱いやすい。街中などでは2000rpm台でも十分、さらに加速が必要なら3000rpm台…といった風に、必要に応じてエンジン回転を使い分けて、ストレスのない走りを実現してくれる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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