5月26日、F1モナコGPで2位という結果を残したセバスチャン・ベッテル選手。それから24時間が経たずして、ベッテル選手はある目的のために、慌ただしくフランスのポールリカール・サーキットに移動した。
これは5月27日、日産自動車の海外向け高級車ブランド、インフィニティが明らかにしたもの。インフィニティの「ディレクター・オブ・パフォーマンス」に任命されたベッテル選手が、インフィニティの新型車の開発のために、ポールリカール・サーキットを訪れたのだ。
インフィニティは3月末、ニューヨークモーターショー13の会場で、ベッテル選手をディレクター・オブ・パフォーマンスに任命すると発表。このディレクター・オブ・パフォーマンスとは、同選手がインフィニティの新車開発に深く関わることを意味する。
すでに、自身の名を冠した『FXベッテルエディション』をはじめ、日産『スカイライン』後継車のインフィニティ『Q50』の開発に参画してきたベッテル選手。今後はインフィニティの新型車の開発に、広く携わることになった。
今回のポールリカールでのテストもその一環。ベッテル選手はインフィニティ車とその競合車、数台に試乗。インフィニティの欧州開発部門のスタッフに、ハンドリングやステアリングフィール、車両の挙動や乗り心地などに関して、報告を行っている。
テストを終えたベッテル選手は、「F1マシンと同じく、微妙なセッティングの違いが、ステアリングレスポンスやブレーキ、ESPやトラクションコントロールの作動などに表れるのが興味深いね」とコメントしている。