いやビックリっスもう、その癒し具合! 正直、見た目はトレンディもいいとこで、流麗なフロントマスクからサイドを通って、リアのこれまた有機的フォルムに繋がるラインなんてある意味エヴァンゲリオン的!? ちょいアニメ的って無難に言い直してもいいですが。
どっこい乗るとまるで違う! シートは、それなりにバケット形状になってるだけでなく、座るとふわりと沈み込み、オシリ全体を柔らかく包み込んでくれる。
さらに走り出したらなにこれ! このドッシリとした座りのステアリング。FR的にヴィヴィッドってワケじゃないけど、適度にレスポンスもありつつ、直進付近が手応えが実に太い。同じ綱渡りでも、細いロープじゃなく、太いロープでしてるようなでその盤石差ったらない。それと粘るリアの足よね。ちょっとしたアップダウンで感じるしなやかさ。いや~、見た目とはウラハラに癒されますよ。特に最近のメルセデスAとかボルボVがすっかりドライでソリッドなイケメン系になっちゃっただけに。アレはアレでいいけど。
唯一の難は今どき2リッター直4NA一本なとこで、動力性能で不満はないけど、燃費がね。これが欧州でメインの1リッター直3のダウンサイジングターボだったら…なんて。ま、久々復活のレアなモデルでこれ以上贅沢言うなってか?(笑)
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★
小沢コージ|バラエティ自動車ジャーナリスト
横浜市出身。自動車メーカー、二玄社「NAVI」編集部員を経 てフリーに。現在「ベストカー」「エンジン」「週刊プレイボーイ」 「MONOMAX」「時計ビギン」などの雑誌「carview」「webCG」「日経BPネット」「Vividcar」などネットに多数連載。愛車はポルシェ『911 カレラ2』、ロールスロイスなど。趣味はサッカー、スキー、ゴルフ、絶叫カラオケ!?