川崎汽船は、中部電力との間で、16万4700立法メートル型LNG船1隻の長期定期傭船契約を結んだ。LNG船は川崎重工業に発注した。
発注した船には、川崎重工が新たに開発した従来のカーゴタンク容積14万7000立法メートル型LNG船の船体寸法を維持しながら、容積を約1万8000立法メートル増量する船型を採用する。これにより、船は世界の主要LNGターミナルへの入港が可能な従来型LNG船と同等の汎用性を保持しながら、現在建設中の新パナマ運河の通峡が可能なモス型としては最大船型となる。
川崎汽船は新造船を活用して多様な調達先から、効率的なLNG輸送サービスを中部電力に提供する。船は2015年末に竣工、その後引き渡しを受ける予定。
川崎汽船は、1983年に日本船社初のLNG船「尾州丸」を投入して以来、着実にLNG船事業を拡大している。