12月25日、トヨタ『クラウン』が14代目へとフルモデルチェンジした。先代に比べより押し出しの強くなったフロントマスクが特徴の新型であるが、中国向けに攻撃的なデザインのものを開発しているという。新型クラウンチーフエンジニアの山本卓氏が語った。
今回のフルモデルチェンジで、これまでのイメージを覆す大胆なグリルが話題となった。中国市場を意識したデザインとささやかれる中で、山本氏は「このクラウンはあくまで国内専用」と否定した。その上で「中国市場向けに、今回発売されたクラウン アスリートをベースに、ホイールベースをさらに延長し、デザインもより攻撃的にしたものを開発中」と明かした。
車を一種のステータスとしてとらえる傾向の強い中国では、ホイールベースの長いセダンタイプの車が人気を博している。欧州各社も、BMW『3シリーズ』やアウディ『A4』などにホイールベースを延長したモデルを追加するなど、中国市場のニーズに合わせたモデルを展開している。また、デザインもよりアグレッシブなものが好まれる傾向がある。
中国市場でのクラウンは、12代目のいわゆる「ゼロクラウン」より現地生産されている。次期クラウンの中国市場導入については、「2015年頃をめどに」とした。