2012年11月、米国販売子会社が破産を申請し、米国四輪車市場からの撤退を決めたスズキ。同社が米国からの撤退発表後、新車販売が伸びて、日本から追加輸入を行うという皮肉な状況になっていることが分かった。
これは12月20日、『ブルームバーグ』が報じたもの。同メディアの取材に応じたアメリカンスズキモーターのフレディ・レイス氏は、販売好調により、日本から2500台を急遽、輸入することを明らかにしたという。
スズキの2012年11月米国新車販売台数は、2224台。前年同月比は22%増と大きく伸びた。米国市場からの撤退発表にも関わらず、新車販売が好調な理由は何か。
同メディアによると、最大6年間の金利0%ローンなどのインセンティブと、7年間の新車保証プログラムが大きな要因。割安感と安心感が手伝って、スズキの米国新車販売は伸びているという。
フレディ・レイス氏によると、2012年12月の米国新車販売も、好調に推移。それでも、「米国市場から撤退することに変わりはない」としている。