11月28日、米国で開幕したロサンゼルスモーターショー12。フォードモーターのブースでは、新型『トランジット コネクト ワゴン』がワールドプレミアを飾った。
『トランジット』は、フォードモーターが主に欧州市場で販売している小型商用車。その乗用版が、『トランジット コネクト』。2列シートの小型MPVで、米国市場にも投入されている。今回発表された新型トランジット コネクト ワゴンは、トランジット コネクトの3列シートバージョンである。
米国仕様の搭載エンジンは、2.5リットル直列4気筒ガソリンを基本に、直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボ「エコブースト」も設定。フォードモーターが強調するのが、このエコブーストの燃費性能の高さ。
フォードモーターによると、新型トランジット コネクト ワゴンの米国EPA(環境保護局)予想高速燃費は、31マイル/ガロン(約13.2km/リットル)。トヨタの北米専用ミニバン、『シエナ』を少なくとも5マイル/ガロン(約2.1km/リットル)上回るという。同社は、「7名乗りのミニバンで、高速燃費が30マイル/ガロン(約12.75km/リットル)を超えるのは米国初」と自信を見せる。
また米国の顧客の中には、SUVやピックアップトラック、ミニバンなどでキャンピングカーを牽引する人も多い。フォードモーターはそんなユーザーのために、「トヨタのピックアップトラックの『タコマ』、クライスラーグループ・ダッジブランドのミニバン、『グランドキャラバン』よりも牽引力に優れる」とアピールしている。
また、キャビンと荷物積載スペースを合わせた室内空間に関しては、「『マツダ5』(日本名:『プレマシー』)よりも広い』とフォードモーターは説明。まさに、万能ミニバンの新型トランジット コネクト ワゴンは、2013年後半、米国市場で発売される。