ウェット/ドライ混在の最終戦で優勝したのはジェンソン・バトン(マクラーレン)だった。ベッテル(レッドブル)とタイトルを争っていたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は果敢なバトルで2位フィニッシュに食い込む執念を見せた。レースは長時間をリードしていたニコ・ヒュルケンベルク(フォース・インディア)がルイス・ハミルトン(マクラーレン)とクラッシュするという急展開を見せた。スタートしてすぐに集団がコーナーになだれ込む際、ベッテルはブルーノ・セナと接触し、セルジオ・ペレスを巻き込みながらスピンした。この事故でザウバーとウィリアムズはリタイアしたが、ベッテルは満身創痍のレッドブルを奇跡的にピットに持ち帰った。ピットストップ後の8周でベッテルはポジションを22番手から7番手まで取り戻した。その頃アロンソは、S字コーナーでフェリペ・マッサとマーク・ウェーバーを一気に抜き去るなど積極果敢なレースを繰り広げていた。ところが2周後には同じ場所でミスを犯して、ヒュルケンベルクがアロンソのポジションを奪った。この段階でもリードはバトンのマクラーレン。雨脚は徐々に強まりつつあった。フィールド最先端では、フォースインディアの快進撃が続いていた。ヒュルケンベルクは19周目にバトンに仕掛けてポジションを奪取。ヒュルケンベルクはここからギャップ拡大にかかったが、それ以前のクラッシュによる破片がコース各所に散乱しニコ・ロズベルグのメルセデスがパンクを引き起こしたところでセーフティカー介入が決まった。29周目にレースは再開。ヒュルケンベルクがリード、その後方にハミルトン、アロンソ、ベッテル、小林、ウェーバーが続いた。小林とウェーバーが直ちにベッテルに挑んだが、ウェーバーはスペースを失ってランオフに突っ込んでいる。小林のアタックは成功してアロンソを抜いて4番手に進出したが、ほどなくしてフェラーリに奪回された。49周目にヒュルケンベルクがハーフスピンを喫したのに乗じてはミルトンがトップを奪った。 しかしヒュルケンベルクは大きくスライドしてハミルトンにぶつけてしまった。ヒュルケンベルクはそのまま続行してバトンの後方2番手を維持したが、ほどなくしてドライブスルーを言い渡された。ハミルトンはマクラーレン最後のレースをリタイアで終えた。この事故の頃には雨脚が再び強まったため、全車がインターミディエートへ履き替える。ベッテルが早い時期にピットインを決めたのに対してチームの準備が間に合わずレッドブルは大きな遅れを出してしまった。アロンソは、ヒュルケンベルクとハミルトンのクラッシュもあり2番手まで上昇していたが、ベッテルにとっては6位でもタイトルは獲得できる。しかし、レースはこの後、やや不完全燃焼気味な終幕を迎える。ポール・ディレスタ(フォース・インディア)がピットストレートで激しくクラッシュした結果、導入されたセーフティカーは、フィニッシュまで解除されなかったためだ。こうしてバトンのシーズン3勝目が決まり、フェラーリが2、3位でポディウムに並んだにもかかわらず、6位フィニッシュのベッテルがわずか3ポイントのリードで3度目のワールドチャンピオンシップを獲得。混沌とした2012年シーズンを象徴するかのような、目まぐるしくも激しい最終戦が終了した。ブラジルGP リザルト 1: バトン(マクラーレン)1:45'22.656 2: アロンソ(フェラーリ) +2.754 3: マッサ(フェラーリ) +3.615 4: ウェーバー(レッドブル) +4.936 5: ヒュルケンベルク(フォースインディア) +5.708 6: ベッテル(レッドブル) +9.453 7: シューマッハ(メルセデスAMG) +11.900 8: ベルニュ(トーロロッソ) +28.600 9: 小林(ザウバー) +31.20010: ライコネン(ロータス) +1 lap11: ペトロフ(ケータハム) +1 lap12: ピック(マルシャ) +1 lap13: リチャルド(トーロロッソ) +1 lap14: コバライネン(ケータハム) +1 lap15: ロズベルグ(メルセデスAMG) +1 lap16: グロック(マルシャ) +2 lap17: デラロサ(HRT) +2 lap18: カーティケヤン(HRT) +2 lap19: ディレスタ(フォースインディア) +3 lapファステストラップ: ハミルトン 1'18.069リタイアハミルトン(マクラーレン) 55グロージャン(ロータス) 6マルドナド(ウィリアムズ) 2セナ(ウィリアムズ) 1ペレス(ザウバー) 1
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