【ルノー レッドブル限定車】F1の技術を市販車にフィードバック

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ルノー・メガーヌR.S.レッドブル・レーシングRB7
  • ルノー・メガーヌR.S.レッドブル・レーシングRB7
  • ルノー・トゥインゴR.S.レッドブル・レーシングRB7
  • レッドブル(2012年・ヨーロッパGP)
  • レッドブル(2012年・ヨーロッパGP)
  • レッドブル(2012年・ヨーロッパGP)
  • レッドブル(2012年・ヨーロッパGP)

ルノー・ジャポンは、『メガーヌR.S.』と『トゥインゴR.S.』に限定モデル、レッドブル・レーシングRB7の販売を開始した。

この限定車はレッドブル・レーシングが2011年のコンストラクターズチャンピオンを獲得したことを記念したモデルだ。現在ルノーはレッドブル・レーシング以外に、ロータスF1やケーターハム、ウイリアムスにエンジンを供給している。「このエンジンを開発しているルノースポールF1に行くと、350人位がエンジン開発に携わり、専属エンジニアをそれぞれのチームに派遣しています」とは、ルノー・ジャポン商品担当のフレデリック・ブレンさん。その「エンジン開発に携わる人達の大体3割くらいは、ルノーのテクノセンターエンジン部門のエンジニアが派遣されています」と話す。

「テクノセンターでは、大きなルノーの中で、長いスケジュール、非常に抑えられたコストという環境から、350人という小さなユニットで、しかも限られた時間の中で頂点に立つようなエンジンを開発しなければいけないという環境へと変わります。そういった面で、ルノー本体は修行としては良いと認めているのです」。そのエンジニアは、「大体1から3年間くらい、ルノースポールF1に配属され、それが終えたらテクノセンターに戻るのです」と述べる。

その結果、「コストは凄く限られた中で、タイムリーに最先端のモノを作らなければいけないという経験を経て、今度は本社のエンジン開発に携わるのです。エンジニア的には非常に意気込みも高く、普通の市販車のエンジンを作るためにも貢献できるでしょう」。

特に2014年からF1は1.6リッターエンジンとなる。この狙いは現在より3割燃費をカットすることにある。もちろんスピードやパワーは高めていかなければいけない。こういった技術を「F1エンジン開発に携わったエンジニアが、テクノセンターに戻って、将来に出るクルマにF1のテクノロジーが反映されることを期待したいですね」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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