【日産 NV350キャラバン 試乗】室内はフルトリム、乗用車感覚の快適環境…島崎七生人

試乗記 国産車
日産・NV350キャラバン
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11年ぶりの新型として登場した日産『NV350キャラバン』。4ナンバーの働くクルマながら、驚くことに室内は、天井を含めほぼ鉄板が隠されたフルトリム状態。インパネにも、昔のように省かれた装備の穴埋め用グロメットが見当たらない。

メーター内にはカラー液晶の表示まで。ガソリンおよそ半分で「航続可能距離267km」などと文字が浮かんでいた。エンジン始動もキーを廃しスターターボタンにし、社内測定値で5秒も発進時間を早めたのだそう。

試乗車は5人乗り仕様で、折り畳み式の後席もしっかりとした着座感。しかし畳めばキャラバンの本領発揮で、最長3050mm(約10尺)の「荷室」が使える。スクエアなバックドア開口部形状、低くフラットな床にも説得力がある。運転もしやすい。

小径ステアリングのおかげか、キャブオーバー型1ボックス特有の「時間差操舵」の違和感も今やほとんどなく、乗用車感覚の扱いやすさ。シフトレバーもコラム式ではないのでスマートに扱える。

2リットルガソリンエンジンはシート直下の遮音が入念らしく、室内後方遠くからエンジン音が聞こえてくる感覚だが、性能は十分で自然体でクルマを走らせることができる。乗り心地もまずまずで、荒れた路面を無謀な速度で強行突破でもしない限り不快な揺れには見舞われない。タイヤはヨコハマの、JOB RY52 195/80R15 105Sを装着。クールなデザインのフロントグリルを装着した「ライダー」もリリースされている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年より『GOLD CARトップ・ニューカー速報』の取材/執筆を皮切りにフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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