ドイツの高級車メーカー、メルセデスベンツの最上級サルーン、『Sクラス』。世界の富裕層から絶大な支持を集める同車が、最近の販売不振により、減産体制に入ることが分かった。
これは10月17日、『ロイター』が報じたもの。同メディアがダイムラーの広報担当者から得た話として、「ドイツ・ジンデルフィンゲン工場のSクラスの生産シフトを、2直から1直へ縮小する」と伝えたのだ。
この減産は、欧州での信用不安により、欧州市場でのSクラスの販売台数が減少しているのが大きな理由。また、次期Sクラスが、2013年夏にも発表されるタイミングであることから、世界的にも販売が鈍ってきたのが要因だ。
ダイムラーの広報担当者は、同メディアに対して、「2012年第四半期(10‐12月)のSクラスの生産台数を、8000台減らすことで労働組合と合意」と説明。さらに、「Sクラスの生産人員を、『Cクラス』の組み立てに振り向ける」とコメントしている。