朝7時55分。気温15度というまだ肌寒い富士スピードウェイにトヨタの、アウディの、ハイブリッド・サウンドがこだました。
これが決勝前の最後の走行になるため、各チームはマシンの最終チェックを行った。大きなアクシデントもなく20分間のウォームアップは無事に終了した。
トップはポール・シッターのトヨタ『TS030ハイブリッド』。10周を走り、ニコラ・ラピエールが最後のラップで1分29秒137のベスト・タイムをマークした。
アウディ『R18 e-tronクワトロ』2台は揃って13周を消化。アウディ1号車が1分29秒186の2番手タイムを出し、トヨタとの差わずか0.049秒につけた。3番手にも1分29秒822を記録したアウディ2号車が入った。優勝を争うであろうトヨタとアウディの3台が仲良く1分29秒台に並んだことになる。
佐藤琢磨のオーク・ペスカロロ・ホンダは8番手で1分32秒706のベスト・タイムを記録。
決勝レースは速さだけではなく、燃費やタイヤ・マネージメントが勝敗に大きく影響をもたらす。6時間耐久レースを制するのはトヨタか?アウディか?もしくはそれ以外が入ってくるのか?
注目の決勝レースは午前11時にスタートが切られる。