スズキの子会社で、インド最大の自動車メーカーであるマルチスズキ社が、インドの国民車『マルチ800』の後継車となる『アルト800』を10月16日に発表すると報じられている。
これはインドの自動車ニュースサイトの『Rush Lane』が報じたもの。同サイトは「新しいマルチ アルト800は23km/リットルの燃費で10月16日に発表される」と伝えている。
マルチ800は日本の2代目スズキ『アルト』をベースに800ccのエンジンを搭載したモデルで、インドで最も売れた自動車であったが近年は排ガス規制への対応から都市部で販売できなくなっていた。
既にマルチスズキ社は日本の5代目アルトをベースにしたアルトとアルトK10を販売しているが、アルトの下に位置するアルト800をラインナップに加える。
マルチスズキのHPではすでに予告サイトを公開している他、大手動画サイトではインドの自動車ポータルサイト『Motor Beam』によるロードテスト動画が閲覧できる。
この動画を見ると、サイドからは日本の現行7代目アルトに似ているが、ドアのサイズやCピラーの太さ、Aピラーの傾きなど全く外板に共通性は見当たらない。
また六角形のグリルはアルトや新型『ワゴンR』と共通イメージを持っており、鋭いショルダーラインは先日のパリモーターショー2012で発表されたコンセプトカー『S-CROSS』を思わせる。最近のスズキのデザインテイストを踏襲している事がわかる。