スズキは9月27日、フランスで開幕したパリモーターショー12において、コンセプトカーの『Sクロス』(S-Cross)を初公開した。
Sクロスは、Cセグメントに属する新しいクロスオーバー車を提案したコンセプトカー。『SX4』の後継モデルを示唆したコンセプトカーと見られる。
デザインのキーワードは、エモーション、クオリティ、エアロダイナミクス。フロントバンパーからサイドドア、リアへとつながる抑揚のあるダイナミックなキャラクターラインが目を引く。スズキによると、安定感や塊感が感じられるデザインを融合させることで、先進的なクロスオーバー車を表現したという。
ボディサイズは全長4310×全幅1840×全高1600mm、ホイールベース2600mm。現行のSX4の「1.5XG」(全長4150×全幅1755×全高1605mm、ホイールベース2500mm)と比較すると、Sクロスは160mm長く、85mmワイド、ホイールベースは100mm長い。235/55R20サイズの大径タイヤが、足元の逞しさを演出する。
Sクロスの市販バージョンは、2013年末までに欧州で発売する計画。SX4と兄弟車関係にあるフィアット『セディチ』の後継車とともに、マジャールスズキのハンガリー工場で生産される見込みだ。このデザインのまま市販されれば、現行SX4に対してスタイリッシュに生まれ変わるといえる。