スズキ『ジムニーノマド』のラダーフレーム活用、「Blanc Robot」出品へ…国際ロボット展2025

Blanc Robot:新世代自律型ロボットプラットフォームの過酷環境対応モデル
  • Blanc Robot:新世代自律型ロボットプラットフォームの過酷環境対応モデル
  • Blanc Robot:新世代自律型ロボットプラットフォームの現場配送モデル
  • MITRA:多目的電動台車
  • 【Minervα】東海旅客鉄道株式会社リニア設備検査ロボット
  • 【作物生育モニタリング】オムロン株式会社果樹園での作物センシングロボット
  • 【自走式LED情報パネル】大日本印刷株式会社西尾レントオール株式会社工事従事者を危険から守る情報表示ロボット
  • 【LM-A】LOMBY株式会社自動配送ロボット
  • 【AEX-10】株式会社UACJ製造現場の重量物搬送を自動化する自律走行型搬送ロボット

スズキは11月27日、東京ビッグサイトで12月3日から6日まで開催される「2025国際ロボット展」に出品すると発表した。

【画像全10枚】

今回のスズキブースでは、多目的電動台車「MITRA」の展示とパートナー企業の活用例紹介や、自動運転電動台車「Blanc Robot(ブランクロボット)」、次世代モビリティインフラシステムである「モビリティ連携基盤」を展示する。また「MITRA」「モビリティ連携基盤」を体感できるようデモンストレーションを実施する。

「MITRA」は、多様なロボットの足回りとして活用できることを目指した開発中の電動ユニットだ。この「MITRA」にパートナーとなる企業が自律走行やAIなどの技術を組み合わせることで、物流や農業、土木建設など、様々な分野でロボットによる課題解決ができるよう、パートナー企業とともに取り組む。

ブース内では、悪路コースを難なく走破する試作機の走行を見ることができる。また、パートナー企業との取り組み内容や実機を紹介し、多彩なロボットたちの仕様や特長を見ることができる。

展示される活用例としては、「Minerva」(JR東海):リニア設備検査ロボット、「作物生育モニタリング」(オムロン):果樹園での作物センシングロボット、「自走式LED情報パネル」(大日本印刷、西尾レントオール):工事従事者を危険から守る情報表示ロボット、「LM-A」(LOMBY):自動配送ロボット、「AEX-10」(UACJ):製造現場の重量物搬送を自動化する自律走行型搬送ロボット、「サウザースティック for MITRA」(Doog):追従と操縦のみのシンプル操作を実現するMITRA用アタッチメント、「YAMAZEN AMR」(山善):悪路搬送・屋外搬送を可能にする牽引型AMRがある。

「Blanc Robot」は、物流・農業・工場搬送・建設現場などの課題解決を目指して開発された新世代ロボットプラットフォームだ。スズキとApplied EVの協力により、EVアーキテクチャを基盤に、柔軟なモジュール構成と高い耐久性を実現した。ジムニー『ノマド』のラダーフレームを活用し、過酷な環境下でも安定した走行性能を発揮する。

ブース内では、過酷環境対応モデルとして、鉱山など高リスク現場向けに、視認性強化や安全装備を搭載。現場配送モデルではカスタマイズ可能な配送ポッドを備え、物流や搬送用途に対応する。

「Blanc Robot」は、自律走行技術やAI、通信システムとの統合により、産業現場に最適なロボットソリューションを提供する。

モビリティ連携基盤では、ハイパーデジタルツインと共同開発しているリアルタイム空間データを活用する次世代モビリティインフラシステムを展示する。

空間で発生する事象を瞬時かつ正確にデータ化し、認知・判断をインフラ側で制御することで、従来にないインフラ管制型自動走行を実現する。

さらに、事象を的確に捉える空間データ基盤として、現場課題の解決に直結する多彩な機能を備えている。

ブース内では、自動走行のデモンストレーションや映像を通じて、最新技術を紹介する。

スズキは、自社のモビリティ技術の活用やパートナー企業との協業を通じて、働く現場の最適化や人手不足などの社会課題の解決に取り組んでいく。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV

特集