チームメイトへの協力をまだ全面的に行うつもりのないバトンのコメントが話題になっている。
「チームがルイス・ハミルトンのタイトル獲りに協力して欲しいと持ちかけて来ても、それは時間の無駄だよね」と語るバトン。ジェンソン・バトンとトップを行くフェルナンド・アロンソとのポイント差は78。チームメートであるハミルトンとの差は41ポイント。レース3勝分を上回る差に、残るレース数は7戦という状況でバトンのチャンスは非常に厳しいが、残る全レースで勝つことが目標だと語る彼は意気軒昂だ。
「チームは間違いなく譲れと言ってくるだろうが、それは時間の無駄というものだ。僕からは単純明快な答えを返すだけだから。状況はますます困難になるだろうが、根本的には何も変わらない。一生懸命ドライブして、今から残りの全部のレースに勝てば良いんだから」
他方ハミルトンは、バトンが今もタイトル争いの一員であることを受け入れつつ、急進するキミ・ライコネンに対する警戒も怠らない。
「2008年以来の、最大のチャンスだと思っている。ようやくタイトルにチャレンジできるマシンが出来上がった。最近2戦のパッケージは非常に強力だったが、キミはイタリアで10ポイントを獲得した。タイトルレースの上位5人か6人は等しくチャンスがあると思っているよ」