三菱自動車工業は9月5日、2013年初めに国内投入する『アウトランダーPHEV』の技術発表を行った。急速充電も可能なプラグインハイブリッド車(PHV)であり、同社はEV(電気自動車)派生のPHVとして「PHEV」との呼称を採用した。
前輪と後輪にそれぞれ最大出力60kwのモーターを搭載した4輪駆動車となる。エンジンは2リットルで、発電に使うほか高速走行時や急加速時にはクラッチで前輪の車軸につないで駆動にも使う。
バッテリーは12kWhと比較的大容量のリチウムイオン電池を床下に搭載している。目標値として、EV走行は55km以上、PHV独自の複合燃費は61km/リットル以上、航続距離は880km以上(いずれもJC08モード)を掲げている。
複合燃費はトヨタ自動車が今年1月に発売した『プリウスPHV』並みを目指す。会見した開発統括部門長の中尾龍吾取締役は、「プリウスPHVは、われわれがベース車両とするSUVより軽量で空気抵抗も少ないので燃費性能は良くなる。(そのプリウスPHVと比較しても)SUVとして十分な性能が確保できる」とコメントした。