フォルクスワーゲンは9月4日、ドイツ・ベルリンにおいて、新型『ゴルフ』を発表した。新型は7世代目モデル。まずは、5ドアハッチバックモデルがワールドプレミアされている。
新型のエクステリアには、フォルクスワーゲンの最新DNAを反映。その上で、ダイナミックな躍動感を表現することに、デザインの力点が置かれた。現行型と比較すると、シャープさを増したフロントマスクや、エッジを効かせたボディラインが目を引く。
新型ゴルフのボディサイズは、欧州仕様の場合、全長4255×全幅1799×全高1452mm、ホイールベース2637mm。現行型に対して、全長は56mm、ホイールベースは59mm延長された。全幅は13mmワイドに。しかし、全高は28mm低められている。
新型には、新しいアウディ『A3』に先行導入された「MQB」と呼ばれる新型プラットフォーム(車台)を採用。このプラットフォームは、従来以上にモジュラー化を進めたのが特徴で、フォルクスワーゲングループの中小型車のほぼ全てをカバーする。
大幅な軽量化も、新型の大きな特徴。新骨格の導入でマイナス38kg、シャシーのアルミ部品化によりマイナス26kg、装備類でマイナス12kgなど、徹底して軽量化を推進。この結果、ベースモデルで1050kgの車重を実現した。フォルクスワーゲンによると、現行比で最大100kgの軽量化にあたるという。
燃費やCO2排出量など、環境性能も向上。全てのエンジンに、アイドリングストップとエネルギー回生システムが採用された。ターボディーゼル「TDI」の「ブルーモーション」仕様の場合、欧州複合モード燃費は31.25km/リットル、CO2排出量は85g/kmを達成。グレードによっては現行型に対して、燃費やCO2排出量は最大23%改善しているという。