ベルギーGPはスタート直後の1コーナーで発生した多重クラッシュで、タイトルレースのトップ2、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とルイス・ハミルトン(マクラーレン)がリタイアに追い込まれた。大波乱のレースを制したのは、マクラーレンのジェンソン・バトンだった。セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が2位でフィニッシュした結果、アロンソのタイトルリードは24ポイントに縮小した。3位はロータスのキミ・ライコネンが死守している。クラッシュはロマン・グロージャン(ロータス)が1コーナーのラソース手前でハミルトンのマクラーレンを幅寄せし、接触。まずこの2台が激しくクラッシュし、続いて前方の集団に激しく突っ込んだ。アロンソとセルジオ・ペレス(ザウバー)もその場でリタイアし、さらにフロントローから出遅れていた小林可夢偉もマシンに大きなダメージを受けて優勝戦線からは完全に脱落してしまう。バトンは序盤から集団を引き離しにかかり、1ストップストラテジーも見事に的中させ、開幕戦オーストラリアGPから久しぶりの優勝へとつなげた。優勝したバトン以外は、抜きつ抜かれつの激しいバトルが随所で展開されたベルギーGPだった。 1: バトン(マクラーレン) 1:29'08.530 2: ベッテル(レッドブル) +13.624 3: ライコネン(ロータス) +25.334 4: ヒュルケンベルク(フォースインディア) +27.843 5: マッサ(フェラーリ) +29.845 6: ウェーバー(レッドブル) +31.244 7: シューマッハ(メルセデスAMG) +53.374 8: ベルニュ(トーロロッソ) +58.865 9: リチャルド(トーロロッソ) +1'02.98210: ディレスタ(フォースインディア) +1'03.78311: ロズベルグ(メルセデスAMG) +1'05.11112: セナ(ウィリアムズ) +1'1.52913: 小林(ザウバー) +1'56.11914: ペトロフ(ケータハム) +1lap15: グロック(マルシャ) +1lap16: ピック(マルシャ) +1lap17: コバライネン(ケータハム) +1lap18: デラロサ(HRT) +1lap19: カーティケヤン(HRT) 3020: マルドナド(ウィリアムズ) 521: ペレス(ザウバー) 122: アロンソ(フェラーリ) 123: ハミルトン(マクラーレン) 124: グロージャン(ロータス) 1Fastest lap: セナ, 1'52.822