フォルクスワーゲンの米国市場における主力車種、『ジェッタ』。同車のハイブリッドが、年内に米国市場へ投入されることが決定した。
これは16日、フォルクスワーゲンの米国法人、フォルクスワーゲンオブアメリカが発表したもの。トヨタ『プリウス』の強力なライバルになりそうな『ジェッタ ハイブリッド』が、今年の晩秋、米国で発売されることがアナウンスされている。
同車は、『ジェッタセダン』のハイブリッド仕様。すでに大型SUVの『トゥアレグ』にハイブリッドを用意するフォルクスワーゲンだが、プリウスクラスのハイブリッド最量販ゾーンに、このジェッタ ハイブリッドで参入する。
ハイブリッドシステムの核となるエンジンは、フォルクスワーゲン自慢のダウンサイジングユニット、直噴1.4リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」。最大出力150ps、最大トルク25.4kgmを引き出す。
モーターは最大出力27ps。二次電池は蓄電容量1.1kWhのリチウムイオンバッテリーだ。トランスミッションは、ハイブリッドとの組み合わせとしては世界初となる7速デュアルクラッチ「DSG」。米国EPA(環境保護局)予想燃費は、複合モードで19.1km/リットルと公表された。
フォルクスワーゲンオブアメリカは、「クラスをリードするパフォーマンスと優れた燃費。他社の小型ハイブリッドセダンに対しても、競争力のある価格設定になる」と説明。早くもプリウスに、宣戦布告している。