【パナソニック ストラーダ H510WD インプレ前編】スマホ連携ナビの実用性はいかに?

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今回から採用されたスマートフォン連携。iPhoneとAndroidの両方で使うことができる。
  • 今回から採用されたスマートフォン連携。iPhoneとAndroidの両方で使うことができる。
  • パナソニック「ストラーダHシリーズ」これは最近の車種に採用が増えてきた幅広200mmコンソールに対応する『CN-H510WD』。
  • 最大の特長はスマートフォン連携。インストールしたアプリから目的地の設定ができる。
  • ナビへの転送は本当にワンタッチ。「ここ行こ」アイコンをタッチするだけ。
  • タッチするとナビ側に紙飛行機が飛んで行き…。
  • スマートフォン画面から飛び出した紙飛行機がナビ本体の画面で舞う。
  • DVDはVRモードにも対応。家庭用機器で録画したDVDメディアを持ち込んで再生できる。
  • パナソニック ストラーダ Hシリーズ CN-H510D

『CN-H510WD』は、スマートフォンのような“フリック(はらい)”&“ドラッグ(なぞり)”操作をいち早く採用したパナソニック・ストラーダの上位グレード『Hシリーズ』の最新モデルだ。

従来機種と同様、幅180mmの2DINモデル(CN-H510D)と幅200mmのワイド2DINモデル(CN-H510WD)の2タイプを用意。両者ともに搭載機能は同一で、一般的なサイズなら前者を、トヨタ/ダイハツなどの主要車種なら後者を選ぶと隙間なくジャストフィットで取り付けられる。今回はこの『Hシリーズ』のインプレッションレポートをお届けしたい。

◆スマートフォンのメリットを活かしたアプリ連携

今回のチェンジで大きく変わったのは、同社の『Sシリーズ』や『Lシリーズ』で採用されていたスマートフォンとの連携機能「おでかけナビサポート ここいこ」に対応したことだ。これは、スマートフォンで探した対象地をコードレスのBluetoothでカーナビに送信し、簡単に目的地や立寄地設定ができるというもの。出掛けた際にも観光スポット、グルメスポット、最寄りの施設などから、最新スポットを探せる使いやすさはそのまま継承されている。本機能はAndroidとiPhoneの双方に対応している。

「おでかけナビサポート ここいこ」で特に便利なのは、面倒な目的地検索をスマートフォンからできることだ。普段使っているスマートフォンを使い、複数のキーワードを入力して効率よく対象施設を探せるのはまさにスマートフォンならでは。カーナビには1文字入力するごとに候補を絞り込んでいく便利さはあるものの、検索のしやすさではスマートフォンに一歩譲る。しかも、カーナビに収録されているデータは機種が企画された時点のもので、オープンしたばかりの施設などは未収録であることも少なくない。サーバーに直接アクセスして最新データを利用できるのはスマートフォンならではのメリットだ。

◆一度使うとやめられない便利さ

「ここいこ」のメニューには「観光スポットを検索」「グルメスポットを検索」「最寄りの施設を検索」の3項目が用意され、それぞれキーワードを入力、または検索条件を指定して目的地を検索する仕組み。周辺検索のほか、エリアの指定も可能だ。

対象地を検索できたら、「ナビに送信」を押して目的地にするか立寄地にするかを選択。これだけでスマートフォン内を紙飛行機が飛び、それがカーナビに引き継がれてルート探索が自動的に開始される。この間、わずか数秒! 最後に「案内開始」を押せばすぐにドライブへと出掛けられるのだ。

検索したそれぞれの施設は詳細な情報が収録されており、グルメスポットならエリアや料理、予算などから絞り込むことが可能。気に入ったお店ならブックマークとして登録しておくこともできる。また、検索機能はAndroidおよびiPhone(iPhone 4SをiOS 5.1で使用している場合のみ)の音声検索にも対応していて、思いついたキーワードを音声で入力すればより効率的に目的地を探せる。一度この機能を使ってしまうと、次回からはスマートフォンで探したくなってしまう。それほど使いやすいのだ。

◆地図も最新版に

ナビ側の検索機能は、住所や電話番号のほか、50音検索、ジャンル検索、郵便番号検索、周辺検索など、その内容はなかなかの充実ぶり。周辺検索はルートサイドの施設のみをピックアップして検索でき、チェーン店などはまとめて表示されるのも使いやすい。また専用サイトの「おでかけ旅ガイド」で検索した地点やルートを、SDカードやBluetoothを経由してナビに取り込める。ただ、前モデルからの踏襲された便利な機能ではあるが、スマートフォン連携が実現した今はほとんど出番はなくなってしまうかもしれない。

地図データは新東名高速道路にいち早く対応し、地図表示はもちろんルート案内も可能だ(新東名高速の通行料金データ、新東名高速道路上のSA・PA詳細施設情報、ETC履歴用料金所名称情報は未収録)。なお、Hシリーズでは、Webでのユーザー登録およびアンケートに回答することで更新地図3年分を入手できるキャンペーンも引き続き実施している。高価な地図更新を無償で利用できるだけに、コストパフォーマンスという面でもHシリーズは強力な商品力を持っているといえそうだ。

《会田肇》

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