【新聞ウォッチ】20万円引きは当たり前、欧州車“お値打ち感”で攻勢

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2012年7月10日付

●アウディ日本、販売過去最高、上半期(読売・8面)

●トヨタ「iQ」にスポーツタイプ(読売・8面)

●欧州車が攻勢、金利優遇、特別仕様、ユーロ安にのり新規開拓(朝日・6面)

●TPP交渉参加来月表明、カナダ、メキシコと歩調(産経・1面)

●インドネシアでの研究開発要員4倍、日産、28年度までに(産経・10面)

●エコカー補助金需要先食い,各社、独自策で対抗、申請遅れ同額保証、魅力ある新車投入(東京・7面)

●日経平均9000円割れ、米中景気へ懸念強まる(日経・2面)

●東南アジアで2倍、日産、開発も現地化、16年度計画(日経・3面)

ひとくちコメント

独フォルクスワーゲン(VW)や伊フィアットなどの欧州車各社が日本市場で攻勢を強めているという。きょうの朝日が経済面のトップ記事で取り上げている。それによると、歴史的な円高ユーロ安を背景に、本体価格こそは下げないものの、自動車ローンの金利優遇やお値打ち感を演出する特別仕様車の投入など、事実上の「円高差益還元キャンペーン」を繰り広げ、新たな客層の開拓に躍起だという。

例えば、VW日本法人の場合は、「ゴルフ」シリーズの契約者全員に、7月末まで25万円相当の純正カーナビを無料でつけるキャンペーンを展開。モデルによっては超低金利の優遇ローンか、10万~15万円のキャッシュバックかのどちらかを選択できる特典もつくそうだ。伊フィアットや仏プジョー・シトロエン、独メルセデスベンツなども、特別仕様車の投入などのキャンペーンを計画中という。

きょうの東京によると「エコカー補助金」が8月中にも予算切れとなる見通しとなってきたと報じている。少しでも反動減を食い止めようと「自動車各社は独自の販売促進策や新型車投入など対策を立て始めている」とも伝えている。

ただ、国産車は円高ユーロ安の恩恵を受ける欧州車と値引きキャンペーンなどで競争をしても勝負にならない。魅力ある商品の投入にしても、デザイン力などで欧州車に分がある。超円高が生産現場の空洞化ばかりでなく、お膝元の国内マーケットまでも脅かしている。

《福田俊之》

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