トヨタは11日、世界販売台数累計が3900万台を超える同社のベストセラーカー『カローラ』をフルモデルチェンジ、全国のトヨタカローラ店を通じて同日より販売を開始した。
今回フルモデルチェンジされたカローラには、セダン「アクシオ」とステーションワゴン「フィールダー」の2モデル。カローラの原点であるという「大人4人が安心・安全・快適に長距離を移動できるミニマムサイズのクルマ」をテーマに、日本の市場環境にベストフィットするコンパクト車として開発された。
具体的には、これからの時代のニーズを先取りしたという新コンセプト「ビッグスペースコンパクト」を採用し、小回りがきくコンパクトなボディの中に、大人4人が快適に過ごせる室内空間と、安心して運転ができる広い視界を確保している。
また、1.5リットルエンジンの大幅改良に加え、新開発の「Super CVT-i」などにより走行性能と燃費を向上させるとともに、アクシオには実用性の高い1.3リットルエンジンを新たに設定した。
さらに、VSC、TRC、SRSサイドエアバッグ&カーテンシールドエアバッグ(「ビジネスパッケージ」を除く)を全車標準装備するとともに、オートマチックハイビーム、自動防眩インナーミラー、リバース連動・オート格納機能付のドアミラーを新採用するなど、充実した装備を備えるとともに、価格設定にも配慮しているという。
なお、カローラは、昨年稼動を開始したセントラル自動車宮城工場で、日本国内向けに生産される。トヨタは「東北」を中部・九州に次ぐ「第3の国内生産拠点」として位置付け、コンパクト車に専門性を持 ち、車両の企画、開発から生産まで一貫して行う総合車両メーカーを目指し、トヨタ自動車東日本を7月1日に発足させる。