【トヨタ プリウスPHV 試乗】バッテリー重量減で重厚感ある乗り味は薄らいだ…島崎七生人

試乗記 国産車
トヨタ・プリウスPHV
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昔のジャガー『XJ』やMINI『クーパー』を思わす(!?)、給油口らしきリッドが左右2つの『プリウスPHV』。右側の“充電口”に差し込んで使う専用のコネクターは軽く、扱いも非常に楽だ。

従来型リース車に対しEV走行距離で+3km、PHV燃費で+4km/リットルそれぞれ性能を向上させたのが最新型だが、動力性能面はリース車と同等の印象。スイッチで「EVモード」を選び発進、ガソリン車をエコ運転する感覚で運転すれば、クルマが許す限りEV走行が可能。エンジンは、やや意識的にアクセルを踏み込んでやっと始動するイメージだ。

あくまで参考値だが、今回の試乗は2時間弱、街中と高速道路を47.8kmほど普通に走行、返却時点の表示によれば、平均車速41km/h、燃費38.2km/リットル。ただしこれは、終始とくに“燃費運転”は意識せず、高速道路も日中の流れに乗って走らせての結果。なので自宅近辺で使うなど、終始EV走行が可能な条件下なら、ガソリンを使わずPHV燃費はもっと向上するはずだ。

バッテリー重量が80kgの減というのは目を見張るが、その分、リース車に較べ“重厚感ある乗り味”がやや薄らいだ気もした。スマホを活用したITサポート関連の機能、内容が充実しているのは嬉しい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年より『GOLD CARトップ・ニューカー速報』の取材/執筆を皮切りにフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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