電気自動車普及協議会(APEV)は27日、タジマモーターコーポレーションや三菱重工業、NTNなどと組んで7月に米コロラド州で開催されるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに電気自動車で参戦すると発表した。
チーム名は「Team APEV withモンスタースポーツ」で、ドライバーはタジマモーター社長でAPEV代表幹事でもある田嶋伸博氏が務める。田嶋氏は同レースで総合優勝7回し、前回大会では9分51秒278の世界記録をマークした。今大会では初めて電気自動車で参戦し、自らの記録更新を目指すという。
APEVでは同レースへの参戦にあたり「パイクスピークEVチャレンジ実行委員会」を組織、タジマモーター、三菱重工、NTNのほか、ベネッセホールディングス、住友ゴム工業、京都機械工具などがパートナー企業に名を連ねている。現在も企業および個人による支援を募集しており、支援額に応じて参戦車両やスタッフユニフォームにスポンサー名を掲載できるとしている。
APEV会長で実行委員会の委員長も務める福武總一郎氏は同日、都内で会見し「有名な自動車レースにEVで参戦するだけではなくて、被災地の復興支援を始め、子供たちの教育、シニア世代を元気づけるなど、今の日本の様々な課題を解決する糸口となるプロジェクトを企画し、合わせEVの普及促進につなげたい」と述べた。