BMWグループの純利益6.8%減、電動車両の販売は15%増…2025年1-9月期決算

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BMWグループは、2025年1~9月の業績を発表した。

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売上高は前年同期比5.6%減の999億9900万ユーロとなった。為替変動の影響を除くと3.9%の減少となる。第3四半期単体では323億1400万ユーロ(前年同期比0.3%減)だった。

一方で、車両販売台数は堅調に推移した。9カ月間の総販売台数は179万5734台(前年同期比2.4%増)となり、第3四半期は58万8140台(同8.7%増)を記録した。

特に注目すべきは電動化車両の好調な売れ行きだ。9カ月間で電動化車両の販売は15%増加し、全体の26.2%を占めた。純電気自動車(BEV)は18.0%のシェアとなっている。ヨーロッパ市場では電動化車両が40.9%、純電気自動車が25.5%と、より高い比率を示した。

高性能なMモデルも7.9%の成長を見せ、同社の技術中立戦略の成功を示している。

地域別では、中国を除く市場で8.2%の成長を達成した。ヨーロッパで8.6%、アメリカ大陸で9.5%の堅実な増加を記録している。

財務面では、研究開発費を大幅に削減した。9カ月間で59億4100万ユーロ(前年同期比10.6%減)となり、売上高に占める比率は5.9%に低下した。これは電動化とデジタル化への投資が一段落したことによるものだ。

設備投資も44億1000万ユーロ(同21.8%減)と大幅に削減し、売上高比率は4.4%となった。同社は通年で6%未満の設備投資比率を予想している。

グループ税引前利益は9カ月間で80億5600万ユーロ(前年同期比9.1%減)、純利益は57億1200万ユーロ(前年同期比6.8%減)。第3四半期は23億2900万ユーロとなった。税引前利益率は9カ月間で8.1%、第3四半期で7.2%を記録している。

同社は10月に発表した通年業績目標を確認し、地政学的な課題と激化する競争環境の中でも安定した業績を維持している。

《森脇稔》

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