小型EV向け出張整備サービスで業務提携、全国4000名体制でアフターサービス…アプティとビークルファン

出張整備のアプティが小型EV販売のビークルファンと提携
  • 出張整備のアプティが小型EV販売のビークルファンと提携

自動車業界向けに出張整備サービスを提供するアプティは、小型EVの販売・レンタル等を行うビークルファンと業務委託契約を締結したと発表した。

この提携により、アプティがビークルファンのアフターサービスセンターを担い、全国約4000名の出張整備ワーカーが顧客の元に出張し、点検・保守・修理などを行う。

アプティは、約4000名の出張整備ワーカーが全国どこでも顧客の元に出張し作業を行う出張整備サービス「U-match(ユーマッチ)」を提供している。ビークルファンは、全国に販売代理店をもち、電動トライクや電動キックボードなど小型EVの販売・レンタルを行っている。

本提携では、アプティがビークルファンのアフターサービスセンターを設立し、納車後の点検・保守・修理業務を一手に担う。具体的には、アプティに所属する国家資格を持つ出張整備ワーカーが、全国の顧客の元へ出張し、納車前点検・納車手続き・用品取り付け・定期メンテナンス・修理など、包括的なアフターサポートを行う。

この提携により、顧客はこれまで数週間から数カ月かかっていた整備や修理の予約待ちをすることなく、必要なタイミングに都合のよい場所でプロによるアフターサポートを受けられるようになる。また、ビークルファンは、全国規模の整備体制を自社で構築する負担を軽減しつつ、サポート品質や顧客満足度を向上することが可能になる。

車離れが進むなか、小型EVモビリティ市場は日本で拡大傾向にある。シニア世代や子育て世代から「小回りがきく」「低コストで維持できる」新たな移動手段として需要が高まっている。さらに、環境配慮の観点から排気ガスや騒音問題への対策として企業や自治体が積極導入していることも拡大の理由だ。

一方で、EV購入者が安心して利用できるサポート環境の弱さが課題となっている。迅速なアフターサポートを行うには「全国規模での有資格整備士の確保」が必要だが、多大なコストや基盤を要するため、EV開発・販売企業にとって大きなハードルとなっている。

今回の提携で、全国約4000名の出張整備ワーカーがビークルファンの負荷軽減とサービス向上をサポートし「EVモビリティ活用が当たり前の社会」の実現を目指していく。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV

特集