低電圧エネルギー貯蔵ソリューションを手がけるクラリオス(Clarios)、スーパーキャパシタセルとモジュールの製造企業マクスウェル・テクノロジーズ(Maxwell Technologies)の買収を発表した。買収金額は非公開だ。
この戦略的買収により、クラリオスは高性能で短時間のエネルギー貯蔵ソリューション分野での地位を強化する。スーパーキャパシタは従来のバッテリーとは異なり、ほぼ瞬時に充電と放電を行うことができ、余剰エネルギーの貯蔵や需要急増時のシステム支援に最適だ。
スーパーキャパシタは最大100万サイクルの耐久性を持ち、極端な温度環境(マイナス40度からプラス65度)でも動作し、メンテナンスや火災リスク軽減策が不要という特徴がある。
クラリオスにとって今回の買収の主要なメリットは、米国および世界の自動車メーカー顧客をサポートするスーパーキャパシタサプライチェーン構築へのコミットメント支援と、バッテリーの循環利用と低電圧ソリューションにおけるリーダーシップとの戦略的適合性にある。
マクスウェル・テクノロジーズは数十年にわたりスーパーキャパシタシステムの革新を続けてきた。8500万個以上のスーパーキャパシタセルを出荷し、米国のエネルギー生成、グリッド安定化、自動車、輸送、産業オートメーションなど幅広い分野で応用されている。
クラリオスはマクスウェル・テクノロジーズを独立した米国拠点の事業部門として運営する予定だ。



