【スバル BRZ 試乗】まさに自由自在…島下泰久

試乗記 国産車
スバルBRZ
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スバル『BRZ』の魅力は、端的に言って、セオリーに忠実な操縦が求められるということだと思う。基本的なスタビリティはきわめて高く、それでいて低重心かつ重量配分が適正なことから、操舵に対する応答性も高い。だから素直に走らせれば素直に走るし、たとえばドリフトしたいと思ったなら、前後荷重と操舵、アクセルオンのタイミングを的確に合わせてやれば、まさに自由自在だ。

一方、FRとはいえ敢えて滑らせようと思わなければ、勝手に滑るようなことはまず無い。これが大事なところで、要はすべての操作を自分のコントロール下に置けるから、安心感高く、走りの充足感も大きいのである。

スバルにとってFR量産車を手掛けるのは初めてのことになるが、そのポリシーは4輪駆動車を作るときと何も変わっていない。まずはスタビリティありき。それこそが至高のコントロール性と本物のドライビングファンに繋がることを彼らは、走りに徹底的にこだわってきたその長く豊富な経験から、よく解っているのだ。

パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島下泰久│モータージャーナリスト。
クルマの基本である走りの楽しさから、それを取り巻く諸々の社会事象、さらには先進環境・安全技術まで、クルマのある生活を善きものにするすべてを守備範囲に、専門誌から一般誌、各種ウェブサイトなどに執筆。著書に『極楽ガソリンダイエット』(二玄社刊)、徳大寺有恒氏との共著『2011年版間違いだらけのクルマ選び』(草思社刊)。

《島下泰久》

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