航続距離が短かく、ガレージにコンセントがないと実用的ではないなど、まだ万人にオススメできるわけではないEV。
また、『リーフ』はファミリーカーとして快適に使えるCセグメント相当のボディサイズを選択しているのがチャレンジングではあるものの、『iMiEV』のようにもっとコンパクトなほうが電費、航続距離ともに有利なのは明白で、現段階では不適正ではなかろうか? などと、リーフをベストとして推すのに、多少の葛藤があったのも事実。
とはいえ、リーフに乗っていると、そういった懸念が頭から吹き飛ぶほど心が豊かになり、近未来のスマートなモビリティに対して想像力がかきたてられる。その魅力には抗えなかった。
新しいモノに対する感度が高い人だったら、同じような気分が味わえるはず。ライフスタイルがEVの特性と合い、興味がある人はぜひアーリーアダプターとしてチャレンジしてみて欲しい。
石井昌道|モータージャーナリスト
自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストへ。国産車、輸入車、それぞれをメインとする雑誌の編集に携わってきたため知識は幅広く、現在もジャンルを問わない執筆活動を展開。また、ワンメイク・レース等への参戦も豊富。ドライビング・テクニックとともに、クルマの楽しさを学んできた。最近ではメディアの仕事のかたわら、エコドライブの研究、および一般ドライバーへ広く普及させるため精力的に活動中。