ホンダが東京モーターショー11でワールドプレミアするコンセプトモデル『MOTOR COMPO』は、1981年、コンパクトカー『シティ』と同時に発売された『モトコンポ』の現代版ともいえる。
「このMOTOR COMPOを見て、あのシティとモトコンポという組合せを思い出す世代をはじめ、まったくイメージしない若い世代にもインパクトを与えるモデルとなった」とホンダ関係者。
モトコンポは49cc空冷2サイクル単気筒エンジンを積む“原チャリ”。ハンドルやシートが折りたためて、当時のAVコンポのようにスクエアな格好に収まるスタイルは、いまもファンなどに愛され続け、ネットオークションなどでも高値で取引されている。
「MOTOR COMPOの発想の原点はモトコンポと言っていい」(同)
このMOTOR COMPO、全長・全高は1mを下回るコンパクトなEVコミューターで、モトコンポをシティに積むことができたように、電動シティコミューター『MICRO COMMUTER CONCEPT』(同ワールドプレミア)への積載も可能としている。
取り外し式バッテリは非常時の携帯用電源としての使用シーンも想定されている。
そして、ホンダ関係者は同車を解説中、前後でサイズが異なるタイヤを履くMOTOR COMPOの前輪を指差していた。
「実は前輪駆動を想定している」(同)
MOTOR COMPOはインホイールモータによる前輪駆動になるという。どんな運転感覚なのか、今回のホンダのスローガンにもあるとおり、「気持ちいい」走りが体感できるのか、気になるところだ。