日産自動車は12日、横浜の日産グローバル本社ギャラリーにおいて、『PIVO 3(ピボ3)』を先行公開。会場では、ユニバーサルデザイン総合研究所所長の赤池学氏が特別講師として「未来のまちと未来のくるま」と題した講義を行った。
講義では、まず、2025年に実現したい街のイメージをスクリーンに映し出し、燃料電池のほか、間伐材を利用した発電所や地熱発電など、小型の発電所をつなげて電力を供給する未来のまちのイメージについて語り、これを実現する具体的な技術開発がすすんでいることを紹介。
また、歩行者や自転車などを主体するまちづくりに対応すべく、低速度で移動するための小型EVの開発を進める自動車メーカーの取り組みや、電気自動車と住宅がつながることで、屋根に設置した太陽光発電の電気を蓄え、EVから自宅へ電力を供給できることなどを紹介した。
講義の最後には、住むところや働くところなどが小さくまとまる“コンパクトシティ”の実現により移動にかかるエネルギーを小さくできるという考えについて触れた。
赤池先生は「緑があふれ、人に優しいくるまが移動できるまち、そんなまちを日本中に増やしていきたい。みらいのくるまについて、そういうくるまが走れるまちについて、これを機会に考えてもらいたい」と講義を締めくくった。