日産自動車が第42回東京モーターショーに出品する近未来のスマートな都会派EV『PIVO 3』は、PIVOシリーズの最新型にあたるコンセプトモデルである。
「サイズと、3人乗りのレイアウトはすべてのPIVOに共通です」というのはグローバルデザイン本部プロダクトデザイン本部プロダクトチーフデザイナーの井上真人さん。そして、「PIVOらしさは何かというと、コミューターとしてのミニマムフットプリント(俯瞰で見たときの面積の少なさ)にあります」と話す。
この3人乗りというレイアウトはEVだからこそできたものである。これまでも、3人乗りという前提でゼロからプロジェクトをスタートするものの、必ず現在のレイアウトに落ち着いてしまった。
その理由は、「EVはエンジンに比べモーターが非常に小さくなるということが原点です。そこで、ドライバーが中央に座れれば、左右前輪の間に入れます。要は、人をより前に出すことが出来るのです」。ドライバー足元のホイールハウスの干渉も避けられるというメリットもあった。
左右に乗車する人はホイールベースの中に入ればよいため、「2シーターの長さで3人乗りが出来たのです」といい、これが最大のPIVOらしさだと語った。